英文を見れば分かるのに、音声になるとcanやtoを聞き落とす。「こんな簡単な単語も分からへんのか」と思ってしまいますよね。
でも、知っている綴りと、会話の中で聞こえる音が違う場合があります。その一つが弱形です。同じ単語でも、強調しないときには母音などが変わり、短く聞こえることがあります。
僕も弱形と音の連結が苦手で、コーチやシャドテンの添削で指摘されたところを練習していました。この記事では、まずcan・to・andの三つを使って、何が変わるのかを見てみます。
弱形は単に小さな声で読むことではない
弱形は、文の中で強勢を置かずに発音するときに現れる形です。強勢は、その部分を目立たせること。前置詞や助動詞、接続詞などには、強勢によって発音の形が変わる語があります。British Councilの弱形解説
たとえば、助動詞canの強形は /kæn/、弱形は /kən/。真ん中の母音が違います。「キャン」を同じ音のまま小声にする、という話ではないんですね。Cambridge Dictionaryのcanの発音
だから、音量だけを上げても、自分が予想していた「キャン」に聞こえるとは限りません。まずは別の形があると知って、お手本の音に耳を向けてみてください。
canを目立たせる場合と目立たせない場合
次は違いを説明するための例文です。大文字の部分を目立たせる読み方を想定しています。
| 例文 | 意味 | canの読み方の例 |
|---|---|---|
| I can CHECK it. | それを確認できます | CHECKを目立たせ、canは /kən/ |
| Yes, I CAN. | はい、できます | CANを目立たせ、/kæn/ |
文の中で目立たせないcanと、強く発音するcanの対比は、British Councilの解説にもあります。
ただし、発音は伝えたい内容によって変わります。「I can check it.なら、いつでもこの強弱」という決まりではありません。確認できるかどうかを強調したければ、canを目立たせる読み方もあります。例文の大文字は、その違いを見るための目印です。
toとandにも違う形がある
まずは、代表的な形を三語だけ並べます。発音記号はCambridge Dictionaryの米語欄から選んだもので、すべての変化を載せた一覧ではありません。
| 単語 | 強形 | 弱形の例 | 練習用の例文 |
|---|---|---|---|
| can 助動詞 | /kæn/ | /kən/ | I can check it. |
| to 前置詞 | /tuː/ | /tə/ | Send it to Ken. |
| and | /ænd/ | /ənd/、/ən/ | Check the date and time. |
表記の出典はcan、to、and。英文は説明用に作った例で、僕の実際の会話や教材の転載ではありません。
全部を一気に暗記せんでも大丈夫です。まず、母音が変わることと、andにはdが現れない形もあることに注目してみましょう。toにも表以外の形があります。「toを見たら必ず /tə/ に置き換える」と固定せず、前後を含む音声で確かめるのが大切です。
辞書ではstrongが強形、weakが弱形の表示です。音声ページで単語の音も確認できますが、掲載されているすべての形をボタンで個別再生できるとは限りません。文の中の弱形は、台本付きの教材などの音声とも照らし合わせてください。
連結や脱落とは分けて考える
音声の説明には、弱形以外の言葉も出てきます。
- 弱形は、強勢を置かないときなどに現れる発音の形。canの /kən/ が例です。
- 連結は、単語の境目で音がつながること。前の語の最後の子音と、次の語の最初の母音がつながる場合などがあります。
- 脱落は、続けて話すなかで音の一部が発音されなくなることです。
これらは一緒に起こる場合もあります。聞こえなかった部分を全部「弱形」と決める必要はありません。British Councilの連続発話の解説
僕は、自分の苦手な箇所を指摘してもらい、そこを繰り返し練習していました。「弱形」「連結」という名前を覚えるだけやなく、その音源ではどう聞こえるかを確かめ、まねる練習です。
手元の音源で短い語に注目してみる
弱形を確かめるなら、意味が分かり、台本の付いている短い音声を一つ選んでみてください。
- can・to・andのどれかを探す。 まず一語で十分です。前後を含めて、どんな意味の文か確認します。
- その語を含む部分だけ聞く。 一語ずつの読み方を当てはめず、実際にどう聞こえるかを確かめます。強く目立っている語との違いにも耳を向けます。
- 短いまとまりでまねてみる。 気になる語だけでなく、その前後も一緒に口に出します。無理に音を消すのではなく、お手本に合わせます。
短い文で語を聞き分けたり、文の中で弱形を練習したりする方法は、British Councilの練習案も参考になります。
僕は、自分が練習して口に出せるようになったフレーズが、聞き取りやすくなったと感じました。ただ、弱形を覚えればどんな英語も聞ける、という話ではありません。
まずは知っている単語一つの音を見直す。それだけでも、次に聞くときの注目する場所が決まります。can・to・andの中から、今日の音声に出てくるものを探してみてください。
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