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25歳から英語で人生を変えた話|理系のインキャ会社員が話せるようになるまで

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皆さん、こんにちは。コークです。

本名は「kota」ですが、アメリカで名前を呼ばれると、僕には「コーラ」のように聞こえるんです。それなら、呼びやすいニックネームをつけよう。そう思って、飲み物のコーラの通称「Coke」から、「コーク」と名乗ることにしました。

少し話がそれましたが、今日は、理系のインキャ会社員だった僕が、英語を話せるようになるまでの話を書いてみます。

25歳のとき、日本にいながら本格的に英語を学び始めました。今では年間30社以上の企業と商談し、海外の展示会や大学での講演に招かれ、英語でプレゼンテーションをするようになりました。

早稲田大学の留学生を対象とした授業で、マイクを手に英語で講演する筆者
早稲田大学の留学生を対象とした授業で、英語で講演したときの写真。受講者の顔は、ぼかした状態で掲載しています。

こう書くと、もともと優秀な人だったように見えるかもしれません。でも、「眉目秀麗にして頭脳明晰」。そんなキャラではございません。

背は低いし、特別に頭がいいわけでもない。大学時代は飲んで遊んで、留年までした、平凡な理系のインキャ学生でした。

留学ではありません。留年です。笑

そんな僕にも、25歳のときに描いた夢がありました。

「グローバルな世界で挑戦したい」

そこからは、がむしゃらでした。紆余曲折はありましたが、今では周りから「英語、ペラペラだね」と言ってもらえるようになりました。

英語が話せるようになって、僕自身、本当に世界が変わりました。挑戦できることが増え、自分の人生に、以前よりも可能性を感じられるようになったんです。

今回書くのは、その最初の一歩。留学ではなく、日本国内で教材を使って学び、オンライン英会話で実践して、日常会話の手応えをつかむまでの話です。

「英語で人生を変えたい」「英語を使って、海外の人と仕事がしたい」。そんな夢を追う皆さんに、少しでも希望や勇気を届けられたら嬉しいです。

目次

英語を学ぼうと思ったきっかけ

理系の大学を卒業した僕は、技術職として、あるIT企業に入りました。入社後は、製薬企業のIT化を進めるプロジェクトに関わっていました。

社会人2年目。仕事にも少し慣れてきた頃、自分たちが扱う製品に、海外企業のものが多いことに気づきました。

Microsoft、Zscaler、SAP、Cisco、Amazon、Google。僕たちは、こうした企業が作った製品やサービスを使って、お客様のIT化を進めていました。

普段の仕事で触れている技術の、その先には海外がある。

「IT業界で働くんやったら、英語ができた方が絶対に有利やろ」

25歳の僕は、そう考えるようになりました。そして、英語を本気で学ぶ決定打になったのが、海外で働く先輩の姿でした。

楽しかったアメリカ旅行で、忘れられない1時間

25歳の5月。外資系企業で働く大学の先輩がアメリカ勤務になり、友達4人で会いに行きました。

せっかく行くなら、旅行もしよう。アメリカの大きな車を借り、1週間かけて、西海岸からグランドキャニオンまでドライブしました。

グランドキャニオンで、空と渓谷を眺める筆者の後ろ姿
アメリカ旅行で訪れたグランドキャニオン。この旅が、英語を本気で学ぶきっかけになりました。

一緒に行った友達は、僕以外、みんな英語がペラペラ。レストランでも、ツアーでも、自然に現地の人と会話していました。その姿が、僕にはとてもかっこよく見えました。

そして、旅の最終日。先輩がオフィスを案内してくれて、現地で働くアメリカ人と話す機会がありました。

みんなが楽しそうに話す中で、僕は一人、ぽつんと席に座っていました。話の内容も理解できていないのに、とりあえず愛想笑いをする。

頭の中にあったのは、ただ一つでした。

「早く、この時間が終わってほしい……」

僕にとっては、地獄のような1時間でした。楽しかったアメリカ旅行の思い出まで、全部かすんでしまうくらい、つらかったんです。

サンフランシスコで訪れたオフィスが入るSalesforce Towerの外観
サンフランシスコで訪れたオフィスのあるビル。楽しい会話に入れず、英語を学び直そうと決意した場所です。

「このままではいけない。英語で人生を変える」

アメリカでの経験を通して、そう決意しました。帰国後、僕の本格的な英語学習が始まりました。

まずは「ペラペラ」の意味を、自分で決めた

「ペラペラになりたい。ただ、ペラペラってなんや?」

スタバでかっこよく注文する。ホテルでスムーズにチェックインする。海外の人と商談する。

いろんなイメージはありましたが、共通していたのは、その場で伝えたいことを言葉にして、やり取りできることでした。

たとえば「Hello」と言われたとき、僕は頭の中で「Helloはこんにちはで……」とは考えません。「Hello」と来たら、「Hello」と返せる。

この感覚を、もっといろんな場面で持てるようになりたい。日本語の文を一つずつ英訳しようとして止まる時間を、少しずつ減らしたいと思いました。

「英語脳」という言葉もありますが、僕が目指していたのは、そういう具体的な状態です。分からないことがあれば「分からない」と伝え、自分の考えも言葉にできる。それが、僕なりの「ペラペラ」でした。

最初のつまずき。TOEIC875点でも、言葉が出なかった

「ペラペラ人間になる」と決めて、最初に取り組んだのはTOEICでした。

受験勉強の名残からか、話せるようになるにも、まずは座学やろう。ビジネスで使う英語なら、TOEICをやった方がいい。そう考えたんです。

大学卒業時のスコアは500点。とにかくこの点数を上げれば、どうにか話せるようになると思っていました。

『金のフレーズ』と公式問題集を、何度も何度も繰り返す。半年で4回ほど受験し、最後には875点を取ることができました。

「ここまで来たら、そろそろ話せるやろ」

そう思って、DMM英会話に挑戦しました。画面の向こうの講師を前に、めちゃくちゃ緊張しながら、会話を始めました。

結果。大惨敗。

Hey, I’m Kota.

最初に自分から言えたのは、本当にこの一文くらい。そのあとに続く言葉が出てこず、頭が真っ白になりました。

講師が気を利かせて質問してくれても、単語とハンドジェスチャーでどうにか対応する。堂々と自分の意見を言ったり、分からないことを聞き返したりする姿とは程遠く、ヘラヘラ笑ってその場を過ごしました。

TOEICの点数が上がったら、そのまま会話もできるようになる。僕は、そこを勘違いしていたんやと思います。

単語や文法を勉強したことは、その後の土台になりました。ただ、知っている英語を、自分の口から出して使う練習が、僕には足りていませんでした。

僕が変えたのは、毎日の練習とDMMの使い方

そこから取り組んだのは、大きく分けると二つです。

  • 1日1フレーズに絞り、自分の口から出せるように練習する
  • 週1回ほど、DMM英会話で覚えたフレーズを実際に使う

英語が話せる人の話を聞く中で、僕に必要なのは、覚えることに加えて、使うことなんやと感じるようになりました。

それまでの僕は、単語を覚えたり、問題を解いたりすることに力を注いでいました。一方で、自分の体験や気持ちを、自分の言葉で話す時間は少なかったんです。

受験やTOEIC対策で身につけた知識を、会話につなげる。そこを意識して、練習を変えていきました。

1日1フレーズを、体に染み込ませる

このやり方は、英語がペラペラの先輩に教えてもらいました。

受験やTOEIC対策をしてきた僕には、「1日に20単語くらい覚えないと」という感覚がありました。でも、今回は、覚える数を増やすことよりも、口から出せる表現を増やしたかった。

そこで、1日1フレーズだけに絞り、身近な場面を思い浮かべながら、何度も声に出すようにしました。

教材は「英会話フィーリングリッシュ」

ちょうどその頃に使っていたのが、NHKの「英会話フィーリングリッシュ」です。僕は、毎月発行されるテキストを使って学んでいました。

僕が気に入っていたのは、英語のフレーズを「こんな気持ちを伝えたいときに使うんや」と、場面と結びつけて考えられたことです。

その中から一つ選んで、「自分なら、どんなときに使うやろ」と考える。そして、思いついた文を口に出しながら、一日を過ごしました。

当時の月刊テキストとは別に、番組の頻出フレーズをまとめた関連書籍も出ています。これから教材を探すなら、こちらも候補にしてみてください。

音声DL BOOK NHK英会話フィーリングリッシュ ネイティブの会話がわかる! ビッグデータで選んだ超頻出フレーズ100の表紙
『音声DL BOOK NHK英会話フィーリングリッシュ ネイティブの会話がわかる! ビッグデータで選んだ超頻出フレーズ100』投野由紀夫・Chris Nelson 著/NHK出版、2025年刊。表紙出典:NHK出版。当時使用した月刊テキストとは別の関連書籍です。

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音声DL BOOK NHK英会話フィーリングリッシュ ネイティブの会話がわかる! ビッグデータで選んだ超頻出フレーズ100 (語学シリーズ) [ 投野 由紀夫 ]

「変わってきたこと」を、身近な場面で話してみる

たとえば、僕が練習していた表現の一つが「be getting …」でした。「何かが変わってきている」と伝えたい場面を思い浮かべ、後ろの言葉を入れ替えて口ずさんでいました。

友達に「英語を少しずつ話せるようになってきたんだよね」と話すなら、今、自然な英文に整えると、こんな形になります。

I’m getting better at speaking English.
英語を話すのが、だんだん上手になってきた。

この例では「be getting better」で、だんだん上達していることを表しています。

同僚に「仕事に、だんだん慣れてきたんだよね」と話す場面なら、同じ「be getting」を使って、こんなふうに言えます。

I’m getting used to my job.
仕事にだんだん慣れてきた。

「get used to ~」は「~に慣れる」という意味です。同じ「be getting」でも、後ろの言葉を変えると、身近な変化をいろいろ表せます。

上の英文は「be getting」の使い方を伝えるため、今回の説明用に整えた例文です。

当時の僕は、こんなふうに「誰に、何を伝えたいか」を想像しながら、文を作って練習していました。今、同じ方法を試すなら、作った英文を辞書や先生に確認してもらうと、より安心して練習できると思います。

意識したポイントは三つ

一つ目は、一日に練習するフレーズを欲張らないこと。

僕も、たくさんの単語やフレーズを覚えたくなるタイプです。でも、この練習では「知っている数」より、「自分の口から出せるか」を意識しました。

「もう一生分、このフレーズを使ったんちゃうか」。そんな気持ちになるくらい、何度も口ずさむ。「さっきより考えずに出てきたな」という感覚を、少しずつ増やしていきました。

二つ目は、いろんな身近な場面を想像すること。

職場で同僚に話すとき。友達と近況を話すとき。自分が好きな旅行について話すとき。一つの例文だけで終わらせず、自分の生活の中で、どんなふうに使えるかを考えました。

三つ目は、学んだフレーズをためて、見返せるようにすること。

その日は「もう覚えた」と思っていても、数日たつと、意外と出てこない。僕には、そういうことがありました。

そこで使っていたのが、reminDOというアプリです。日本語の問いと英語の答えを用意し、自分が生活の中で使いそうな文と一緒に記録していました。

reminDOに登録した当時の日本語メモ「〇〇しつつある」
reminDOに登録した当時の英語メモ「be getting 〇〇」

当時のreminDOの学習メモです。「〇〇しつつある」と大まかに登録していましたが、どんな文でもこの型に当てはめられるわけではありません。本文では使い方と英文を整えて紹介しています。

ためたフレーズを、DMM英会話で実践する

一人で口に出すだけだと、練習は自分の中で完結します。僕は、覚えた表現を相手とのやり取りでも使えるようになりたかったので、DMM英会話を実践の場にしていました。

使い方の軸は、シンプルです。

一週間で練習したフレーズを、会話の中で使ってみること。

いつもフリートークを選び、ためてきたフレーズを使えそうな話題を考えていました。僕は旅行をよくしていたので、旅行の話をすることが多かったです。

たとえば、「日本を旅行しているうちに、日本の素晴らしさが分かってきた」という自分の体験。その話で、覚えた表現をどう使えるかを考え、reminDOに登録していました。

reminDOに登録した、日本各地への出張と日本の魅力についての日本語メモ
同じ旅行の話を英語で書いた当時のreminDOメモ。文法やつづりの誤りを含む学習記録

こちらも当時のメモをそのまま掲載しています。英語には文法やつづりの誤りがあるため、正しい例文としてではなく、練習していた記録として見てください。

教材に出てきた文を、そのまま覚えるだけで終わらせない。自分が経験したことや、好きなことを話すために使ってみる。僕にとっては、そのつなぎ方が大事でした。

具体的な準備の流れは、DMM英会話のフリートークで、覚えたフレーズを試した方法に詳しく書いています。

半年ほど続けた頃、オカンが変化に気づいた

この練習を半年ほど続けた頃のことです。

DMM英会話のレッスン中に、オカンが部屋に入ってきました。英語で会話する僕の様子を見て、こう言ってくれました。

「え。あんためっちゃ英語ペラペラなってるやん」

自分では、とにかく口から出せるフレーズを増やして、それを会話で使う。その繰り返しをしていただけでした。

でも、気づけば、最初の自己紹介で止まっていた頃よりも、やり取りができるようになっていたんです。身近な人にも分かるくらい、変わっていた。それが嬉しかったです。

ここで書いた半年ほどの練習は、オカンが変化に気づいてくれた頃までの話です。冒頭で紹介した商談や講演は、現在の活動です。

あのオフィスで黙っていた自分に、今なら伝えたいこと

アメリカのオフィスで、会話に入れず、早く帰りたいと願っていた僕。TOEIC875点を取っても、最初の英会話で頭が真っ白になった僕。

あの頃の自分に、今なら伝えたいです。

「今、話せへんからって、ずっと話せへんわけじゃないで」

僕に必要だったのは、覚えた英語を、自分の生活と結びつけて使う練習でした。一日一つ、言いたいことを英語にして、声に出す。そして、誰かとの会話に持っていく。

遠回りもしましたが、その小さな繰り返しが、僕にとって英語で人とつながる入口になりました。

この方法で誰もが同じ期間に同じように話せる、というわけではありません。それでも、「自分には無理や」と思っていた人間が、少しずつ変わっていった。そんな一つの体験として、受け取ってもらえたら嬉しいです。

「英語で人生を変えたい」

そう思っているなら、今日、誰かに話したいことを一つ、英語にしてみてください。僕の始まりも、一つのフレーズからでした。

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